こんにちは。ダウンプロフェッサー・快眠アドバイザー・ピローアドバイザーであり、創業1869年ふとんの長谷川の6代目です
この記事を見ているあなたはたぶん「ベッドや布団などにカビが生えてしまった、どうしよう」と悩んでおられるのかもしれません。日本は湿気の多い国であり、残念ながら非常にカビにとって絶好の環境なんですね。
実際にベッドマットレスやフレームに生えてしまったカビを落とす手順には2段階あります。
- カビを殺菌し移らないようにする
- カビの斑点を消す
これらを解決する方法が消毒用エタノールと漂白剤です。
ではその具体的手順について説明しますね。
まずは殺菌
生えてしまったカビを放置しておくと、より菌が増えてしまう可能性があります。だからまずはカビをやっつける必要があるのです。
そこでカビをやっつける道具が「消毒用エタノール」です。上の画像にあるようなスプレー式のタイプが使いやすくていいと思います。
カビがついた部分にスプレーし、雑巾などで叩きながら菌を除去していきます。しかしカビの斑点は落ちません。そこで次に行うことを説明します。
漂白剤で斑点を除去
上の画像では花王のハイターを紹介してますが、漂白剤であれば基本なんでもいいと思います。殺菌するときと同様にスプレータイプが使いやすいですね。
しかし漂白剤をもってしてでも、全てを落とすことは不可能です。それほどカビはやっかいということです。しかし消毒用エタノールである程度殺菌できていれば、人体に影響をおよぼすことはないと思います。
こんなやっかいなカビはできることなら避けたいですよね。しかし先ほども伝えた通り、日本は湿気が多くカビにとっては好条件な気候です。なのでカビが生えない対策が必要です。以降はカビ対策について説明します。
スプリング式のマットレスはカビが生えやすい理由
昭和の初期から中盤にかけての時代の住居において、部屋には畳が敷かれており寝室においてはその上に敷布団を敷いて寝ているのがごく一般的ででした。
ところが昭和終盤から平成に入り、住居には洋室が増えていき、必然的に寝室にもベッドが並ぶようになりました。そのころからベッドフレームの上に敷かれる主流はスプリング式のマットレスです。ところがこのスプリング式のマットレスがカビが生えやすいと言われます。
ベッドフレームに置くスプリング式マットレスは干せないので乾燥できず、湿気が溜まりがちになりカビが生えやすい環境となるのです。でもなぜカビが生えやすいベッドが普通に販売されているのでしょうか?そもそもスプリング式のマットレスは欧米で開発されたものです。欧米では日本に比べて湿気が少ないところが多く、ベッドでも蒸れずに衛生的に使えるのです。
ところが日本は先ほども述べた通り、湿気の多い国なのでカビが生えやすい環境なのです。でもマットレスの表面にカビが見当たらなくてもマットレスの中身は見えないので、たとえ中でカビが生えていたとしても気づかず、ハウスダストにまみれた状態で眠っていることが少なくありません。
朝起きてくしゃみ・鼻水が出るといった症状がある方はマットレスを疑ってもいいかもしれません。
ではどう対策を取ったらいいのでしょうか?それはやはり日本の気候にあったベッドを選ぶことです。
日本の気候に合うベッドとは
ベッドの基本構成としてまずベッドフレームがあります。このベッドフレームの素材は木枠や、鉄枠がほとんどでしょう。このフレームの上に敷くのはマットレスや、敷布団ですね。
日本の気候に合うベッドとは、まずベッドフレームは木枠が望ましいと思います。よく言われるのが「すのこベッド」です。すのこがなぜカビ対策にいいかというと、通気性があるからです。
通気性がよいということは、水分が発散しやすいということです。カビは高温多湿を好みます。この条件をひとつでも除去することでカビの発生を防げます。
しかし日本のカビは結構強いようで、すのこベッドですら布団を敷きっぱなしではカビが生えてきてしまうのです。したがってすのこベッドだからと言って油断せず、敷布団はこまめに干す必要があります。
マットレスは週に一度は立てかけるくらいのことをした方がよいでしょう。
カビが生えにくいおすすめのベッドは組子ベッド
すのこベッドでもカビが生えてしまうなのならば、どんなベッドがカビが生えないの?という疑問に思う方も少なくないでしょう。でも残念ながらカビが全く生えないベッドなどは存在しません。
しかし究極にカビが生えぬように開発されたベッドがあります。それが組子ベッドです。
組子ベッドという商品はすべての素材が湿気を吸収し、マイナスイオンを発生させる桐素材でできているので、日本の気候に非常にぴったりです。
なぜ組子ベッドはすのこベッドよりもカビが生えにくい?
上の画像が組子ベッドです。組子ベッドは一見すのこベッドに似た感じに見えますが、すのこベッドに比べ表面が細かいのがわかると思います。
これはすのこに比べ、布団との設置面積が少なくすることにより、すのこベッドに比べ3倍以上の通気性があるのです。
さらにはなんと、このベッド全部、桐素材でできてるんです。桐はマイナスイオンを発生させ、さらには湿気を吸収します。
したがって普通のすのこベッドに比べ、組子ベッドはカビの生えにくさではかなりの差がでます。なんと実験で梅雨時、敷布団(木綿素材)を2週間敷きっぱなしにしてもカビが発生しなかったのです。
もちろん絶対カビが生えないとは言えませんが、普通のベッドはおろか、すのこベッドに比べ格段にカビが生える可能性が低いベッドと断言できます。ベッドを買い替えの際には組子ベッドを選択肢の一つとして考える価値は十分あると思います。