羽毛でアレルギー反応が起きるのか
「羽毛布団を使い始めたらかゆみなどのアレルギー反応が出た」ということが少なからずあるようです。羽毛自体にアレルギー反応を起こすフィクサーがあるのでしょうか?ここではそれについてお伝えします。
羽毛アレルギーの人は極一部
「自分は羽毛アレルギーだ」と思っている方のほとんどは羽毛アレルギーでなく羽毛布団に付着した細菌が原因のようです。
実際の羽毛アレルギーはBFLと呼び、愛鳥家肺、過敏性肺炎と呼ばれており、内臓系のアレルギー症状です。
これがくしゃみ・鼻水、湿疹・痒みの症状は羽毛布団についた残留物が原因と思われます。この残留物にダニなどの害虫が集まり、羽毛に付着するのです。
どうして羽毛にダニがつくの?
羽毛にダニがつく原因としてつぎのことがあげられます。
①製造段階で羽毛の洗浄が不適切
②生地の品質がよくないからダニが生地から侵入する
まず①に関してですが、羽毛を採取したときには、ダウン、フェザー、などありますが、その他切れてしまった羽毛は羽毛でない不純物も混ざっております。また羽毛自体に不純物がくっついています。
当然これを洗浄・分別するわけでありますが、この作業が大変です。でもこの作業がよりよい羽毛布団が出来上がる分岐点です。ここの作業を怠ると品質の良くない羽毛布団が出来上がり、安価で市場に流通され、結果としてアレルギー反応に悩まされることも想像に難くないです。
よく「中間コストを削ってこの価格を実現!」などという羽毛布団のCMがありますが、中間コストを削っただけではこんなに安くならないと思います。ていうか絶対できないと思います。
羽毛布団のコストカットの方法は?
羽毛は基本手的に2次製品です。食用の鳥から羽毛を採取しているのです。採取した羽毛全てが寝具として適していることはありません。採取した羽毛を洗浄し、寝具として適した羽毛を選別し再度洗浄する必要があるのです。
羽毛は動物臭が強いものです。いくら洗浄してもどうしても臭いが抜けきらない部分もあります。ですが洗浄がいい加減だと臭いがきつく残ってしまいます。安い羽毛布団の一番の苦情要因はこの臭いのようです。
つまり、まずコストカットする方法として、洗浄を簡素化していると考えられます。
羽毛には不純物も少なくない
採取した羽毛の中にもこのような不純物が入っているのです。これをきれいに取り除かないと、先ほどお伝えしたとおりダニが発生しやすい布団になってしまいます。こういったものもきちんと選別しなければなりません。安い羽毛布団はこういった選別作業も怠ってる可能性は十分考えられます。
まともな羽毛布団を作る工程は非常に手がかかります。ただでさえうわうわして扱いにくい羽毛を洗浄して製品に仕立てる。これはかなりの人の手が必要です。こんな手の込んだ羽毛布団を安くするためめには手抜きしかありません。でもこの手抜きによって質の悪い羽毛布団が出回り、悪い方に行くとアレルギー症状が出たりするのだと思います。