羽毛布団の生地に穴が開いたとき針で縫ってよいか?
高いお金を出してせっかく買った羽毛布団。そこに穴が開いて羽毛が出てしまっている。そんなトラブルはよくあることです。こうなったとき、当て布などして針で縫い合わせていいのでしょうか。率直に答えますと針で縫うのはNGです。なぜかというと、羽毛布団生地は非常に機密性が高く、非常に目が細かいのです。
そのような機密性の高い生地であっても若干の羽毛は出てきてしまうのです。それだけ羽毛の生地はより繊細でなければならないのです。そこに針を通すとなると当然羽毛布団の生地の機密性は低くなります。なのでそこから羽毛が飛び出すのは必然なのです。
羽毛布団の生地に穴が開いたらどうすればいい?
では羽毛布団に穴が開いたらどうすればよいか。それは穴をふさぐのです。当然のことですが、ふさぐ方法は針と糸でなく差し当たての応急処置として、付属の(ない羽毛布団もある)補修テープを貼ることです。もし補修テープがないならば、ガムテープでもとりあえずなんとかなります。
でもこのままだとまたすぐに羽毛は出てきてしまいます。応急処置した後は羽毛布団のリフォームを検討しましょう。
羽毛布団のリフォームと聞くとよくわからないと思います。簡単に言うと
①リフォーム(打ち直し)する羽毛布団を預かる
②羽毛布団を点検しお客さまとご相談
③羽毛の洗浄
④キレイになった羽毛を乾燥させる
⑤キレイになった羽毛を生地に吹き込む
⓺吹き込んだ生地をミシンで縫って完成
という工程です。羽毛はふわふわするので羽毛リフォーム職人は大変なのです。
羽毛布団のリフォーム業者はきちんと選んだ方がよい
10年くらい前より、羽毛布団のリフォームする業者が増えてきてます。でもリフォーム技術はかなりまばらの部分もあり、安さだけを謳ってる業者は羽毛自体を洗浄せず、取り出した羽毛を専用の袋に入れて洗浄するので手間はかかりませんが、羽毛は膨らまない、そんな工程なようです。酷い業者だと羽毛自体を入れ替えていると思われるところもあるようです。
1日に何十枚も羽毛布団をリフォームする業者には気を付けたほうがよいです。お客さまから預かった大事な羽毛布団を個別管理せず、いろいろな方の羽毛布団をまとめて洗浄し、預かった布団と同じ分量の布団にして返すという、そんなことが疑われる業者も少なくないようです。
そこで昨今立ち上がったNPO法人「日本羽毛布団診断協会」が認定する「ダウンプロフェッサー」がいるお店ならばきちんと羽毛布団を判断してくれるので、お手持ちの羽毛布団をよい方向に導いてくれます。その中でも代表的で全国対応しているお店はこちらです。
まとめ
羽毛布団に穴が開いたら、まずは補修テープ。それがなければガムテープで応急処置。
その後は羽毛布団をリフォームする。この段取りで行きましょう!