布団の打ち直しは布団を蘇らせること
「布団の打ち直し」とは簡単に言えば使い古した布団を新品同様にふっくら蘇らせるというサービスです。木綿わたの布団は出来立てはふっくらしておりますが、使っていくうちにすぐに落ち着いてきます。
この落ち着いた状態が通常です。木綿わたの布団には干せば膨らむという大きな特徴があります。布団を干すことによって布団がふっくらとし、夜眠るときにあなたの体をしっかりと包み込んでくれるのです。
しかし長いこと使用していると、干しても膨らまなくなります。この時が「布団の打ち直し」をする時期のサインです。
布団の打ち直しの方法とは
実際に布団を打ち直しする方法を具体的に画像を参考に解説します。
1.布団の側生地をはずします。
2.布団を機械に入れます。(この工程で殺菌されます)
3.機械から出たわたはキレイに殺菌され1枚300g程度になります。
4.このわたを職人が丁寧に仕立てあげます。
5.布団の出来上がり
なぜ打ち直しというの?
打ち直しとは江戸時代からの技術でした。江戸時代のころは上にある画像のような弓と呼ばれる道具を使って布団を打ってほぐしていたのです。これが「打ち直し」の語源となったと言われております。
ちなみにこの上にある画像は「弓」と「ろくろ」と呼ばれる道具で実際に私の先祖が明治から大正時代にかけて使っていたものです。
現在は機械を使って打ち直しをしております。機械でも同様にわたを打ってほぐします。昔と違うところは高温で殺菌でき、ダニやホコリも除去されるのでより衛生的になるのは嬉しいですよね。
どんな布団でも打ち直しできるの?
どんな布団でも打ち直しできるとは限りません。間違いなく打ち直しできる布団は木綿素材です。また木綿素材にポリエステル(50%以内)が混ざっていても打ち直し可能です。
他には羊毛100%も可能です(当店の場合は木綿を混ぜて打ち直しする必要があります)。打ち直しできない素材とはポリエステル100%の布団、ウレタン素材の布団です。羊毛混布団(羊毛とポリエステルが50%ずつ混ざったもの)は物によっては可能な場合があります。
素材 | 木綿 | 羊毛 | ウレタン | ポリエステル | 羊毛混 | 羽毛 |
評価 | ◎ | ○ | ✖️ | ✖️ | △ | ◎ |
また羽毛布団も打ち直し可能ですが、方法や工程が全くことなります。羽毛布団の打ち直しについては下記のリンク先をご参照ください。
打ち直しできるかどうかわからない場合は、布団の写真をスマホで撮影し、LINEなどで送っていただければある程度判断が可能です。もしよろしければLINEでお友達追加してください。用件お済み次第解除していただいて結構です。
打ち直しのメリットとは?
ここでは布団の打ち直しのメリットについて解説したいと思います。
粗大ゴミが減る
統計で発表されている東京都での粗大ゴミの多さナンバーワンは布団なのです。その理由として「打ち直しができることを知らない」ということが考えられます。また打ち直しができないかつ安価で粗悪な布団が出回っており、買い替えをする方が多いということです。
その点木綿布団は打ち直しが可能でので、環境にも優しいと間違いなく言えるでしょう。特にここ最近はゴミ問題が注目されています。もし買い替えをご検討されているならば、環境にやさしい木綿布団のご購入をおすすめします。
布団がキレイになる
あたりまえのことですが、打ち直しをすれば布団がキレイになります。当店の場合、オゾン加工で高温殺菌するので、ダニやホコリも除去されるのでクリーニングするよりもはるかに衛生的になります。
また側生地も新しいものに交換するので、気持ちよくかつ安心して眠ることができるでしょう。きっといい夢見れますよね?(笑)
サイズ変更が可能
打ち直しをすることでサイズを変更することが可能です。例えば赤ちゃんのときにつかっていたベビー布団をそれより少し大きめのジュニアサイズに、あるいは大人のシングルサイズに変更することが可能になります。
小さいサイズから大きいサイズに変更するとなると、別途わたを足す必要がでてきますが、これまで使ってきた布団を無駄なく利用できるので、前述しましたが非常にエコですよね。
逆に大きいサイズから、小さいサイズに変更することも可能です。よくあるケースが祖母が使っていた布団を生まれてくる赤ちゃんのために、打ち直するというものです。
下の例が実際の画像です。
上の画像の布団が古い布団。赤ちゃんにとってみれば、おばあちゃんが使っていた布団です。これを打ち直ししてリメイクしてベビー用の敷布団と掛布団にしました。わたは十分に足りました。
なんか生まれてきた赤ちゃんが、おばあちゃんのぬくもりにつつまれて眠れるような気がしませんか?
掛布団を敷布団に変更可能
掛布団を敷布団にリメイクすることも可能です。実際にそういった例も多数あります。木綿素材であれば掛布団を打ち直しして敷布団にリメイクは問題なくできます。
しかし注意しておきたいのが、基本的に掛布団のわたの量は敷布団の半分強くらいの量しかないので、わたを足す必要があります。掛布団2枚あれば敷布団1枚は十分作ることが可能です。
どのくらい使ったら打ち直しした方がいいの?
打ち直しをするタイミングですが、敷布団は基本毎日使うので3年に1回が理想です。掛布団は冬場しか使わないので5年に1回です。羽毛布団の場合は10年に1回の打ち直しでよいと思います。
敷布団 | 3年に1回 |
掛布団 | 5年に1回 |
羽毛布団 | 10年に1回 |
布団の打ち直しの価格の相場は?
布団の打ち直しにかかる費用はどのくらいかをお伝えしたいと思います。
平均的な布団の打ち直し価格の相場はシングルサイズで1万円前後かと思います。ただし新しくなる側生地の質によって金額は高くなります(側生地の質の差は、使っている糸が細いほど、よりたくさんの糸を使用するので、その分しなやかさ・強度・軽さに差がでます)。
当店の場合、関東地方のお客さまの場合はシングルサイズ2枚以上ご注文いただけるならば、1枚あたり10,890円で提供しております。ダブルサイズは13,200円となります。
これは配送料など込の価格となっているので、それを踏まえるならばかなりお得な価格ではないかと思います。
当店は千葉県野田市に店舗を構えております。ここから30kmくらいの地域は直接回収・配達を行いますので、回収・配達地域・価格などご相談くださいませ。
その他の料金について。基本的に布団を打ち直しすると、わたが目減りしてしまいます。なのでその分わたを足さないとお預かりした布団と同じ分量でお返しできません。
その場合わたを当方で足す必要があります。その足した分のわたの代金は別途必要になります。
このあたりもなかなかわかりづらい部分があるかと思います。正直文章でわかりやすくお伝えするのも難しいと思うので、1番手っ取り早いのはお電話でお問い合わせいただくことかと思います。
お気軽にお問い合わせくださいませ。また無料相談でご連絡先をいただければこちらからご希望のお時間にご連絡も可能です。
何度でも打ち直しできるの?
よく昔は「布団は一生物だから」と言われていたと聞きます。しかしそれ「嘘」です。
打ち直しして新品同様に生まれ変わるとしても、打ち直しは機械にかけるのでどうしても繊維が短くなってしまいます。なので3回を目安にと思ってください。
打ち直しに強いゼッペルクラスのわたとなると、打ち直しに強いので5回くらいは可能かもしれませんが、目安は3回です。
羽毛布団にいたっては基本1回、よくて2回です。ご自身ではおわかりにならないと思うので専門家に診てもらうのが1番です。当店ではLINEを通じて画像を撮影してもらい、やりとりが可能なのでぜひこのサービスをご利用ください。
まとめ
・布団の打ち直しとは
古いへたった布団を機械にかけて、殺菌・ダニホコリを除去し、衛生的なわたにしたものを職人が手作りで布団に仕立てること。羽毛布団の打ち直しは別工程。
・打ち直しできる布団とは
打ち直しできる布団は限られている。木綿、羊毛、羽毛は可。ポリエステル、ウレタンは不可。羊毛混は微妙。
・打ち直しするタイミングは
木綿敷布団で3年に1回、木綿掛布団は5年に1回。羽毛布団は10年に1回が理想。使い方、使っている人によって多少の前後はある。
・打ち直しの価格の相場は
1万円前後が一般的。側生地のランクによってはもっと金額が上がります。ちなみに当店では往復の送料込で2枚以上ご注文の場合、シングルサイズで10,890円とお得です。
布団の打ち直しとなると、クリーニングと違いそう頻繁にするものではないので、お客さまも慣れていないでしょうし、わかりづらい部分も多いと思います。まずは無料でご相談してみませんか。
もちろんご相談自体は無料です。しつこく営業することもございません。ご安心してお問い合わせくださいませ。