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羽毛の種類の種類とはどんなものがあるの?深掘り解説します

ダウン画像

創業明治2年・布団を打ち直しして150年以上の歴史を持つ【ふとんの長谷川6代目】長谷川 英則です。「ふとんの達人」としてテレビ東京に何度も出演させていただいております。

ここではダウンプロフェッサーである私が羽毛布団に使われている羽毛の種類と特徴・産地についてまで深掘り解説します。

目次

羽毛の種類は大きく分けてダックとグース

羽毛は水鳥で大きく分けて、カモ目カモ科のダックとグースに分かれます。ダックはアヒルでグースはガチョウです。

上の画像をご覧いただくとおわかりになる通り、基本的にダックよりグースの方が羽毛が大きいのです(ダックの種類によっては違う)。

したがって一般的にグースの方がより高価で、より少ない羽毛でも十分に暖かいので、ダックの羽毛布団よりも軽く仕立てることができるのです。

ダックとグースにも様々な種類

ダックとグース

大きくわけてグースとダックなのですが、グースにもダックにも世界中に様々な種類がいます。

羽毛は寒い地域に住んでいる水鳥の方がダウンがより大きく布団に適しているのです。

日本でも店舗や通販でもハンガリー産、フランス産、ポーランド産など北欧の羽毛を使用した羽毛布団の販売が盛んです。

日本での羽毛の輸入量ナンバー1は中国

羽毛輸入統計

2011年の財務省の貿易統計から、羽毛の輸入量の割合の^グラフです。

こうして見ると、中国・台湾で80%近い入荷量です。現在(2017年)もさほど変わらないと思われます。

なのに日本で売られている羽毛布団のほとんどは北欧産を謳っています。はたして本物なのでしょうか?北欧産の羽毛の輸入量は15%程度です。正直プロでも羽毛を見てもそれが北欧か中国かわかりません。

現在、日本羽毛布団診断協会という組織が立ち上がり、お客さまに安心して羽毛布団を購入していただけるよう「原産地証明書」を付属した羽毛布団を販売する動きがでています(2017年後半から2018年にかけて始動予定)。

羽毛布団を買おうとする方々にとってとてもよい指標となるでしょう。

ダウンとフェザーの違い

羽毛布団のタグを見るとダウン〇〇%フェザー〇%などの表示があります。このダウンとフェザーの違いとは何でしょうか?

表示タグ

上の表記ではダウン90% フェザー10%となっております。一般的にダウン率が高い方が品質が高いとされております。現状はダウン率90%程度が標準に近くなっていると思います。

ダウン画像 フェザー画像
 ダウン フェザー

上記画像の左がダウン、右がフェザーです。こうしてみるとダウンの方がふっくらしていて暖かみを感じますね。やはりダウンが多い羽毛布団の方がふっくら暖かいのです。

そしてダウンの中でもマザーグースと呼ばれる、簡単に言えば母鳥の羽毛はより大きく保温力も抜群です。

ダックとグースどっちがいいの?

ダックとグースの画像

結論です。ダックとグースを比較するともちろんグースをおすすめします。ただし「軽すぎていやだ」という人も少なくありません。という方は多少重くてもダックでも十分保温力があるので安価なダックの方がよいでしょう。

羽毛布団の魅力は何といっても「軽さ・暖かさ」です。これがある程度満たされれば、ダックでもグースでもどちらでもいいと思います。

ただし気を付けなければいけないのが価格です。基本的に布団は価格に比例すると思っています。

安い羽毛布団はそれなりの理由があります。それはまた別の機会にお伝えします。

安価な羽毛布団の苦情で一番多いと言われているので「臭い」です。動物の毛なのでどうしてもある程度は残ってしまうこともあるのですが、きちんと洗浄していればすぐに臭いは抜けます。それでも臭いが残っているのはきちんと洗浄していないと想像できます。

よく流通過程でコストを抑えたという文言を聞きますが、それだけでは金額を安くすることができません。手を抜けば安くできるのです。

羽毛布団の購入には以上の点をお気をつけることを推奨します。

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この記事を書いた人

創業明治2年ふとんの長谷川を運営するネットコンサルタント事業「RINOHA」の代表。布団の専門家としてテレビ東京に5度出演。布団の打ち直し・羽毛布団のリフォーム・布団のレンタルの他、サイト作成・ブログ運営・動画コンテンツ作成など主にネットコンサルタントしても活動しています。連絡先:090-9156-4951

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